『ぷらっとシネマ』映画タイトル

 機関誌「いこ☆る」に連載を続けていただきました萩原弘子さんの映画評『ぷらっとシネマ』は、著者の都合により70号で終了いたしました。1頁の限られたスペースに萩原さんの深い思索と確かな思想が盛り込まれ、毎回、とても豊かで贅沢なよみものを読ませていただきました。萩原さんには、心より感謝を申し上げます。
 大阪公立大学リポジトリに全号が掲載されています。閲覧は、https://x.gd/MnPOX(または下の掲載のQRコード)から。広く多くの方に共有されることを願っています。

機関誌号数とタイトル
Vol.70 「多文化主義の夢」と評する的外れ『パリ20区、僕たちのクラス』(L・カンテ監督)
Vol.69 奴隷制から「産獄複合体」へ?!『13th―憲法修正第13条』(A・デュヴァネイ監督)
Vol.68 彼女は言わなかった―沈黙を強いる法理とは?『She Said―その名を暴け』(M・シュラーダー監督)
Vol.67 その後の50年間の真実は?『三島由紀夫vs東大全共闘~50年目の真実』(豊島圭介監督)
Vol.66 ディストピアでの、かすかな希望?『PLAN75』 (早川千絵監督)
Vol.65 わが愛する者を獰猛な犬から救いたまえ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(J ・カンピオン監督)
Vol.64 写真が聖画化される時代、されない時代『MINAMATA』(A・レヴィタス監督)
Vol.63 絶望のヘッドバンギング『ミス・マルクス』(S・ニッキャレッリ監督)
Vol.62 半世紀前の闘争と現在の危機『戦車闘争』(辻󠄀豊史監督)
Vol.61 劇場で見た駄作ドキュメンタリーだが……『Netflix世界征服の野望』(S・コーセン監督)
Vol.60 神のおかげで?『グレース・オブ・ゴッド―告発の時』 (F・オゾン監督)
Vol.59 佳作だがモヤモヤするのは?『黒い司法-0%からの奇跡』 (D・クレットン監督)
Vol.58 溢れる映像美、という問題?『第三夫人と髪飾り』 (A・メイフェア監督)
Vol.57 残酷な実話、残酷なスリル『ブラック・クランズマン』 (S・リー監督)
Vol.56 現実と寓意のあいだをゆく怪作『瞳は静かに』 (D・ブスタマンテ監督)
Vol.55 トランプを生んだアメリカの闇『華氏119』 (M・ムーア監督)
Vol.54 アーティスト2人旅、最高だぜ!『顔たち、ところどころ』 (A・ヴァルダ、JR監督)
Vol.53 内戦のはざまで少女は踊る『花咲くころ』 (N・エクフティミシュヴィリ、S・グロス監督)
Vol.52 マイノリティの夢は国家の夢?『ドリーム』 (T・メルフィ監督)
Vol.51 テーマは戦争の悲劇か?『夜明けの祈り』 (A・フォンテーヌ監督)
Vol.50 粉ミルク問題は隠された真実か『汚れたミルク』(D・タノビッチ監督)
Vol.4 9内戦の怖さと平和への希求『イノセント・ボイス 12歳の戦場』(L・マンドキ監督)
Vol.48 映画による復讐という物語は『イングロリアス・バスターズ』(Q・タランティーノ監督)
Vol.47 詩情あふれる革命と連帯の記憶『怒りのキューバ』(M・カラトゾフ監督)
Vol.46 逃避行の果ては『独裁者と小さな孫』(M・マフマルバフ監督)
Vol.45 危機に際して「地の塩」でありたい『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』(W・ヴェンダース、G・サルガド監督)
Vol.44 腹立たしい沈黙の意味は?『グッド・ライ いちばん優しい嘘』(P・ファラルドー監督)
Vol.43 ポーランド現代史を生きた少数者の歌『パプーシャの黒い瞳』(K・クラウゼ、J・コス・クラウゼ監督)
Vol.42 日本社会に突き刺さる言葉『孤独なツバメたち デカセギの子どもに生まれて』(津村公博、中村真夕監督)
Vol.41 「発見」された女性写真家の謎『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(J・マルーフ監督)
Vol.40 夜は明けたか?『それでも夜は明ける』(S・マックィーン監督)
Vol.39 映画製作についての省察『ザ・ウォーター・ウォー』(I・ボジャイン監督)
Vol.38 アーレントの沈黙、曖昧、矛盾は?『ハンナ・アーレント』(M・V・トロッタ監督)
Vol.37 新しい苦しみ、新しい世界『2番目の妻』(U・ダー監督)
Vol.36 巨悪に迫らないもどかしさ『オレンジと太陽』(J・ローチ監督)
Vol.35 ハリウッドの歴史をふりかえってしまう『ジャンゴ 繋がれざる者』(Q・タランティーノ監督)
Vol.34 レバノン 予想外の希望の系譜『灼熱の魂』(D・ヴィルヌーブ監督)
Vol.33 戦争映画の意味を考えたいけれど『ジョニー・マッド・ドッグ』(J=S・ソヴェール監督)
Vol.32 暴力の記憶とジャガイモの象徴世界『悲しみのミルク』(C・リョサ監督)
Vol.31 横領された物語『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(T・テイラー監督)
Vol.30 頭は揺さぶっても『マンダレイ』(L・フォン・トリアー監督)
Vol.29 発言する女、泣く男『別離 ナーデルとスィミーン』(A・ファルハディ監督)
Vol.28 ウィルバーフォースよりも…『アメイジング・グレイス』(M・アプテッド監督)
Vol.27 30数年前の記憶『マチュカ:僕らと革命』(A・ウッド監督)
Vol.26 この国の男と女の関係は『母をたずねて1800マイル』(M・シャレフ監督)
Vol.25 家族の一員、のようなもの『メイド』(S・シルヴァ監督)
Vol.24 技術的稚拙と新しい危機 『プレシャス』(L・ダニエルズ監督)
Vol.23 不幸ではあっても地獄ではない『アフリカン・ソルジャー : 少女兵士の戦場』(L・ファロルニ監督)
Vol.22 こんな世界を渡すのか『それでも生きる子供たちへ』(M・シャレフ ほか監督)
Vol.21 移民の恐怖とギャングの悲しみ『シン・ノンブレ』(C・フクナガ監督)
Vol.20 一種のヴェトナム戦争映画『グラン・トリノ』(C・イーストウッド監督)
Vol.19 帰郷しなかった者たちと歌う『ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷』(P・Y・ボルジョー監督)
Vol.18 デジタル世界と化したアフガニスタン『君のためなら千回でも』(マーク・フォースター監督)
Vol.17 よその女の交情を見たいという欲望『中国の植物学者の娘たち』(ダイ・シージエ監督)
Vol.16 永田洋子をどう描いているか『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(若松孝二監督)
Vol.15 閉じた情緒のなかの「日本の母」『母(かあ)べえ』(山田洋次監督)
Vol.14 語るサバイバー、語らないサバイバー『フリーダム・ライターズ』(R・ラグラヴェネース監督)
Vol.13 たちが繋がることへの恐怖『あるスキャンダルの覚え書き』(リチャード・エア監督)
Vol.12 黒人ユダヤ人のイスラエル「帰還」『約束の旅路』(ラデュ・ミヘイレアニュ監督)
Vol.11 内戦を「部族抗争」と見る視線『ルワンダの涙』(マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督)
Vol.10 哀しくも醜い女性の欲望『南へ (Vers le Sud)』(ロラン・カンテ監督)
Vol.9 南アフリカのいまを伝える『ツォツィ』(ガヴィン・フッド監督)
Vol.8 問題は支配者の病気なのか『ザ・コーポレーション』(M・アクバー、J・アボット監督)
Vol.7 戦争直後のヒロヒトを描く『太陽』(A・ソクーロフ監督)
Vol.6 ヴェラは「悔い改める」か『ヴェラ・ドレイク』
Vol.5 アフリカの村の輝きと、憂鬱な確信『ムーラーデ』
Vol.4 龍が語る中国現代史『失われた龍の系譜』
Vol.3 晴れない霧 ドキュメンタリー映画『フォッグ・オブ・ウォー』
Vol.2 実は甘くないアメリカ深南部の愛『チョコレート』(2002年)